2009年7月28日火曜日

中国事情

国土:960平方km(ロシア、カナダに次ぐ世界第三位の広さ)
    東西約5000km、南北5500km(国内の時差4時間余り)
    西南境界はヒマラヤ山脈、西域はタクラマカン砂漠に囲まれる。東南、東は海洋、北方は広大な          
    草原
耕地面積:推定1億3004万ha(全土の約13.55%)
人口:12億9227万人(香港、マカオ、台湾を除く)2003年末 出生人口:1599万人(出生率1.24%

1950年前後
婚姻法の制定→婚姻法普及キャンペーン→婚姻ブーム
これらによる
○社会の相対的安定○流通回路の回復による食糧事情の好転
ただし「新人口論」で年率2.0%以上の人口自然増加は経済発展の妨げとなるとの指摘→人口政策の変更を主張
1959年―1961年
大躍進政策の失敗により農村経済が破たん→「深耕密植」政策による食糧自給の大きな損失→急激な死亡率の増加、出生率の低下、餓死や乳幼児死亡など非正常死亡数は2000万人前後
※大恐慌のアメリカを上回り、終戦前後の日本の状況に匹敵する国力の衰退
(アメリカ大恐慌9年間 1929-1939:GDP最大値69.5%)
(日本敗戦時12年間 1943-1954:GDP最大値54.2%)
(中国大躍進期7年間:GDP最大値64.8%)
「調整政策」から文化大革命時期
1962年、食糧生産地域の回復と生産向上→社会の安定度増す→人口自然増加率が記録上最高の3.3%を記録(危険水準を大きく超える)
文化大革命の発動
文化大革命終結と人口政策の転換
1976年毛沢東死去
人口調整への政策が本格的に開始→少子化と晩婚化を提唱→人口純増率が顕著に降下
一人っ子政策の強化時期から現在まで
1978年11月の全国人民代表会議が国家の近代化に必要な基本政策として家族計画をあげる→目標は20世紀末の中国人口を最大で12億にコントロールする
※一人っ子政策の問題点
民族、時期による違い。住宅・医療・教育・両親の社会的身分の保証など。
急速な核家族化の進行

抱える問題点
黒孩子
1990年段階で少なくとも1500万人以上。戸籍のない子供たちの就学、就業、結婚問題。とくに農村部で男子重視の風潮。
急速な老齢化社会の誕生
沿岸部への人口集中 北京、上海、天津(三大直轄地)、山東、江蘇など沿岸部では人口密度が1平方kmあたり500人以上
地域による不均衡
内陸部は100人以下、辺境部は1.8人という場所も。経済発展の格差とあいまって大規模な人の移動がみられる
民族人権問題
環境問題
食糧自給問題
エネルギー問題